盛 世匡
もり せいき/建築インテリアデザイナー・照明デザイナー

   
   

 1968年大阪生、2000年より香港・上海をベースに活動。
インテリアデザイン・ライティングデザインの双方に渡る深い経験を活かし、
「第四次元」の空間的感動を生み出す。

アジアパシフィックインテリアデザイン賞(APIDA)銀賞、香港デザイン協会(HKDA)主催ゴールドアワード銀賞、「透視‐パースペクティブ」誌主催 パースペクティブアワード エクセレントデザイン賞、アメリカ建築師学会(AIA)名誉賞。

主な実績)NIKE アジアフラッグシップ店(在香港)、万科キングメトロポリスセールスオフィス(在深圳)、七匹狼上海本社デザイン(在上海)、オトクキ市庁舎基本設計(在内モンゴル)、上海万博EU・ベルギー館照明計画、無錫市古運河再生プロジェクト。香港ディズニーランド照明計画。個人住宅多数。

香港室内設計師協会(HKIDA)会員、香港設計研究所(HKDI)非常勤講師、
JCD(社団法人商環境設計家協会)East Gatheringコーディネーター。

 

 

     

ゴールドアワード銀賞
NIKE アジアフラッグシップ店

 

パースペクティブアワード
エクセレントデザイン賞 万科キングメトロポリスセールスオフィス


 多摩美大にてプロダクトデザインを専攻。東芝ライテックにて照明プロダクトデザイナーとして2度のグッドデザイン賞を受賞ののち、渡英。ブライトン大学にて建築・インテリアデザインを学ぶ。卒業後はオランダを経て2000年に香港へ渡る。香港にてCL3/林偉而(ウィリアム・リム)、Edge design institute/張智強(ゲイリー・チャン)の元でシニアデザイナーを務めた。

 2007年香港にてstudio ARRTを設立。照明デザインと建築・インテリアデザインの双方に渡る深い造詣を活かして、両者をデザインの初期段階から同時に進める手法が特徴。その結果、照明と建築的デザインがお互いに魅力を120%発揮し引き立て合う空間は高く評価されている。

 

 
 

中国中央電視台
高峰品位

 

香港電視台
パールTVニュース 

  読売テレビ
グッと地球便
 

インテリアデザインへの情熱

 インテリアデザイナーというと、ただ部屋を綺麗にまとめる人、というように思われるときもありますが、ただのデコレーションではありません。建物を取り巻く環境や社会、ライフスタイルは常に変わって行っています。状況の変化に合わせて、空間の用途や価値も変わっていかなければいけないのです。その中で環境と人間をつなぐ、新しい機能や表現を模索することが、インテリアデザインの醍醐味だと思っています。

 デザイナーの仕事は、極言すれば、価値を発見し、それにふさわしい形を与えること。存在しているけれど多くの人に見過ごされている価値を見出し、形を与えることで、新しい社会、生活、文化を生み出したいのです。そのことで物事や社会をもっと豊かな良い方向に持っていける。そう信じています

 

アジアで働く理由

 これから大きく拓けていく国が多いこと。そんな中で自分のデザイナーとしての腕を磨き、発展していく地域に貢献していきたい、という思いからです。実際オランダの建築・インテリアデザイン事務所で働いた経験がありますが、アジアの事務所と比較すると年間で手掛けるプロジェクトの数が圧倒的にアジアの方が多いのです。急激に成長し、エネルギーには満ち溢れているけれど、まだ成熟していない環境の中で、少しでも質の高いデザインを提案することに挑戦したい、と思っています。

 もう1つは、自分のアイデンティティからの動機です。僕は「フランス人やドイツ人が、自分はヨーロッパ人である、と思っているのと同じくらい、自分はアジア人であると思っている日本人でありたい」と思っています。豊かな経済と文化をもつ日本人であることに誇りを感じていますが、変にこだわりたくはないんです。むしろ日本のことを大切に思うのと同じ深さで、アジアのことを大切に思いたい。

 これは私の祖父祖母が奄美大島出身で、私も育ちこそは大阪ですが、家庭の文化としては奄美の豊かな文化に包まれて育ったことも関係していると思います。奄美は沖縄文化に近いのですが、その沖縄も奄美も中国・朝鮮半島・台湾・インドネシアなどと古くから交流し、影響し合ってその文化を創ってきました。実際、福建省の民謡は奄美民謡のメロディにそっくりなものがあるのです。中国へ来てから発見し、本当に驚きました。僕の苗字の「盛」というのも、たどれば中国へルーツが行き着くらしいのです。実感として、アジアが繋がってきたことを感じます。

 将来は、アジアにおいてデザイナーが互いに交流できるアソシエーションを創ること、これからの後継者を育てるためにデザイン学校を作ることをしたいと思っています。

 

香港室内設計師協会加入
陳志毅(Antony Chan)

 

「照明週刊」誌にて講演

 

East Gathering

 
活動
- HKIDA(香港インテリアデザイン協会)会員   
- 日本商環境設計家協会(JCD)主催“EG”イベント 通訳&コーディネーター   2010
- 香港デザインインスティテュート(HKDI)  非常勤講師    
  2009-2011
- 東京桑沢デザイン専門学校  非常勤講師   2008
- 東京クリエイターズソサエティ レクチャー   2003・2006
- E&C ボランティア活動 (身体障害者への製品企画、製造)   1996-2000
- 照明インスタレーション アートデザイン活動   1996 - 目前

略歴

 株式会社東芝 (照明部門) 1992-1998
照明機器デザイン、電気製品デザイン    
展示会企画    
CL3林偉而(ウィリアム・リム)デザイン事務所  

2000-2002

EDGE張智強(ゲイリー・チャン)デザイン事務所   2002-2005
Studio ARRT 設立 (香港)   2007
 
学歴
イギリス ブライトン大学 学士(インテリアアーキテクト) 1998-2000
日本 多摩美術大学   学士(プロダクトデザイン)   1989-1992